フランスにおける運転免許証切り替えの手続きがオンライン化されました
滞在許可証を受けてフランスに滞在する一般長期滞在者がフランスで車の運転をする場合、移民局(Ofii)で認証を受けてから1年以内に、日本の免許証をフランスの免許証に切り替える必要があります。
これまで、県庁または支庁に出向き、窓口にて手続きを行う必要がありましたが、2020年8月4日よりこの切り替え手続きがオンライン化されました。
今後、フランスの免許証切り替え手続きはこちらのフランス安全公文書局のサイトより行います。
なお、初回手続きでは、アカウント作成が必要です。氏名、メールアドレス、パスワード等を入力しOkすると、折返しメールがとどきます。メール内の確認用URLをクリックし、アカウント作成完了です。
しかし···いろいろなところをクリックしても、「免許証切り替えがオンライン化されました!」というニュースにたどりつくだけで、私はフランスの免許証切り替え申請用のページに到着できませんでした···(汗)。しかもすべてがフランス語。オンライン申請は、フランスに到着したばかりの方にはかなり難度が高そうです。
なお、フランス政府サイトによると、フランスの免許証切り替え申請には以下の書類が必要です。
- 日本の免許証両面のカラー画像
- 日本の免許証のフランス語翻訳(フランス控訴院付き法定翻訳官によるものに限る。在日フランス大使館認定翻訳会社による翻訳では、アポスティーユが必要)
- 身分証明書
- フランスでの住所を証明する書類で発行から6か月以内のもの(公共料金の領収書、家賃領収書など)
- フランスでの合法的滞在を証明する書類(滞在許可証または移民局の証紙シールが貼付けされたパスポートのページ)
- デジタル証明写真、デジタル署名(オンライン手続き中に作成指示があるそうです)
- 免許の種類を記載し、免許証が失効や取消されていないことを証明する日本当局発行の証明書で、発行から3か月以内のもの(通常は自動車安全運転センター発行の「運転免許経歴証明書」と「無事故·無違反証明書」がこれにあたると思われます。)
- 同証明書のフランス語翻訳(フランス控訴院付き法定翻訳官によるものに限る)
なお、以下の2ケースでは、運転免許を切り替えずにフランス国内での運転ができます。
- 学生(滞在許可証にETUDIANT-ELEVEと記載されている方)及びワーキングホリデーの方は、フランスの免許証切り替えができませんので、有効な日本の運転免許証とそのフランス語翻訳を携帯することにより、フランス国内で運転することができます。
- フランスに旅行で来られている方は、日本で発給された国際運転免許証と日本の運転免許証を携帯することにより運転することができます。
これまでは、フランスの免許証切り替え申請については、窓口となる県庁により、必要書類が若干異なりました。翻訳についても、在日フランス大使館認定翻訳会社や在仏日本大使館·領事館による翻訳文書を認める県がほとんどでした。
しかし、パリでは、数年前から上記政府サイトの指示に従い、フランス控訴院付き法定翻訳官の翻訳が要求され、大使館発行の翻訳などは受理されなくなっているそうです。
今回の一斉オンライン化で、この傾向が一般化するのか、それともこれまでどおり、申請する県によって対応が若干異なるのか、注目されます。