つい最近、10年有効の滞在許可証更新手続きをしたので、その際の個人的な経験を記しておこうと思います。
【ご注意】滞在許可証の新規および更新の申請は、滞在資格や申請先の県庁により、手続きや必要書類が異なるようです。私のイゼール県庁への滞在許可証更新手続きがすべてのケースに該当するものではないことをあらかじめご了承ください。
10年前の更新と比べると・・・
フランスで「Carte de résident(居住者カード)」と呼ばれる滞在許可証は、一般に10年に一度になります。私の滞在許可理由は、フランス人の配偶者であること。今回、10年前と大きく異なったのは
- オンライン申請となり、県庁前の長い列に並ばなくてもよくなったこと
- 更新申請の受付開始が滞在許可証有効期限の2カ月前からだったものが、4カ月前から2カ月前までの2カ月間となったこと
- フランス語のレベルを証明する書類が必要となったこと
- 県庁の人の対応がよくなったこと
の4点でした。
期限4カ月前に手続開始!
現在持っている滞在許可証の有効期限が2026年8月8日だったため、4月11日にさっそく手続きをしました。
手続は「在フランス外国人のためのデジタル行政機関」という名称のサイトからすべてオンラインで申請でした。AIの翻訳かもしれませんが、英語と中国語にも訳されています。
ちなみに申請をした4月時点でのこのサイトの名称はただただ「在フランス外国人」のみでした。あまりにダイレクトなのでちょっと丁寧に改称したようです。
このサイトにアクセスするにはまず滞在許可証に記載の「numéro d’étranger外国人番号」を用いてアカウントを作成する必要があります。ちなみに私は前回滞在許可証を盗まれて再発行申請をしたときに、県庁の登録ミスでアカウントが作れず苦労しました。
まずサイト上でいくつかの質問に答えると、今回3度目の更新となるため、「居住許可(carte de résident)にしますか、永住権(résident permanent)にしますか」と聞かれたので、永住権を選択しました。ただし永住権であっても10年ごとにカード更新手続きが必要です。
その後、氏名、生年月日、国籍、住所等を入力したあと、必要書類のアップに移ります。
オンライン申請の必要書類
私の場合、必要な書類は以下でした。
1)身分を証明する書類として
- パスポートの身分事項のページ及びヨーロッパ入国スタンプのあるページすべてのスキャン
- 証明写真(E-Photo)。署名入りのデジタル版なので、記載の番号を入力します
2)住所を証明する書類として
- 6か月以内の光熱費・インターネット・固定電話・携帯電話の領収書、住居賃貸契約書、住居賃貸料の領収書または住民税納税通知書のいずれか
- ホテル住まいやホームステイの場合には別の証明が必要です。
3)申請者が65歳未満の場合、フランス語のレベルがヨーロッパ言語共通参照枠(CERL)B1レベル以上であることを証明する書類として
- フランス公的機関が発行する大学卒業証書や職業資格免状
- またはFrance Education International又はパリ商工会議所のフランス語実力テストでB1レベル以上を2年以内に取得したことを証明する書類
私はフランスの大学院卒業証明書と法定翻訳者任命書を提出しましたが、どれも直接B1レベルを証明するものではありませんでした。
ちなみにこれまでA2レベルだったものが2026年からB1に引き上げられています。
4)過去3年間、毎年6か月以上フランスに滞在したことを証明できる書類として
- 雇用契約書や給与明細
- 交通定期券
- 所得税納税通知書
- 健康保険の返金通知書
等のいずれか。(以上を組み合わせてもよい)
私は3年分の所得税納税通知書と、会社登記事項証明にあたるK-Bisを提出しました。
5)Le contrat d’engagement à respecter les principes de la République(共和国の原則の遵守誓約書)に日付、署名地、氏名を記入し、署名したもののPDF版
戸籍謄本は不要?
「滞在許可証の更新に戸籍謄本が必要になった」と聞いていたし、戸籍謄本の訳をよく依頼されるので、出生から現在までのすべての戸籍文書を取り、アポスティーユを付けて日本から持って帰ってきたのですが、なんとそれは不要でした。基本的にCarte de Résidentをすでに所持している場合は不要のようですが、ケースバイケースのようですのでご確認ください。
オンライン申請終了!
オンライン申請が終わると、Confirmation de dépôt(申請受領書)という写真入りの書類が送られてきます。これはもちろん保存。ただしこれは申請の受付けを証明するもので、滞在許可証更新を承認するものではありません。滞在許可証の更新申請の記録がシステム上で消えてしまったというトラブルを聞いたので、念のため申請の進捗状況を示したページもスクショを撮りました。(つづく)